アルバイトを探すとき、時給やアクセスも大事ですが、もっとも重要なのが「職種」だと思います。
筆者が学生のとき、「時給は高いけど業務内容が社員並みできつい」「自宅からは近いけど体力勝負で疲れる」など、大変なバイトをいくつか経験し苦労しました。
きつくて疲れるようなバイトでは、わざわざ面接をパスしても、すぐに辞めてしまいます。
でも数あるバイト経験の中には、「このバイトはゆるくて楽だったなぁ」と感じたものもありました。そういったバイトは居心地がよく2~3年続けられました。
今回は、そんな「楽だった」と思えたバイトを高校生と大学生別にご紹介します。はじめてのバイト探しで困っている学生さんや、バイト選びで失敗した経験のある方のご参考になれば幸いです。
高校生のときに楽だったバイト
まずは、筆者が高校生のときにやって楽だったと思えたバイトをランキング形式で3つご紹介します。
高校生のときに楽だったバイト
1位:スーパー
高校生のときに一番楽だと思えたバイトがスーパーマーケットの品出し。時給は850円。当時の高校生のバイトとしてはなかなか悪くない時給だったうえに、仕事内容が簡単で楽でした。
スーパーってどんなバイト?
スーパーのバイトには、レジや品出しのほか、精肉や総菜があります。精肉や総菜はパートのおばちゃんが担当することが多いので、高校生はレジか品出しでバイトをします。
品出しは単純作業で楽
私が担当したのは品出しで、主に売り場に並ぶ商品の補充でした。売り場に並んでる商品で足りないものは何か?をチェックして、倉庫から運ぶだけ。牛乳などの飲料は重くて運ぶのが大変でしたが、仕事内容としては簡単。難しいことは何一つありませんでした。
力仕事が多少あるので、男子高校生にはおすすめできるバイトです。女子高校生はレジがおすすめ。
レジも単純作業で楽
スーパーのレジのバイトも手伝ったことがありますが、かなり楽でした。お客様が持ってきた商品をレジにピッと通して、「お会計は○○円です」と伝えるだけ。あとはセルフ式のレジでお客様が勝手に精算をしてくれます。この作業の繰り返し。
立ち仕事でレジから動くことができないので退屈ですが、覚えることが少なく作業的にもかなり楽でした。
2位:工場の軽作業
工場の軽作業のバイトもかなり楽でした。楽すぎて苦痛に感じるほどでした。工場の軽作業バイトは基本的に単発バイトで、派遣会社に登録して仕事を紹介してもらいます。
工場の軽作業ってどんなバイト?
工場の軽作業のバイトは、その名の通り工場内で簡単な作業を行うバイトのことです。たとえば、アパレルの工場だったら倉庫にある洋服を仕分けしたり、検品する作業を行います。
仕事内容は勤務先である工場によって変わりますが、ほとんどが決められた時間内に単純作業をひたすら繰り返すだけです。
1時間も働けば仕事の要領がつかめ、あとは惰性で働いていれば時間が過ぎ、勤務時間終了です。
工場の軽作業は稼げる
工場の軽作業バイトは日給制が多いです。「1日8時間働いたら9,000円」といった具合に給料が決まり、週末か月末に振り込まれます。早いところだと、翌日に振り込んでくれました。
「すぐにお金が欲しい!」という高校生にはおすすめです。
3位:パン屋
パン屋のバイトもなかなか楽でした。筆者は昔から「パン屋で働いてみたい」という憧れがあり、高校生になって世田谷の小さなパン屋でバイトをしました。
パン屋ってどんなバイト?
パン屋のバイトは販売と製造があります。学生が製造で雇われることはほぼないので、販売スタッフとして働きます。
販売スタッフは主に接客を行います。接客をするためにはパンの種類と値段を覚えます。パンの種類を覚えるのは一番大変でしたが、それさえ覚えれば怖いものはありません。
来客もそれほど多くはなく、接客人数は1時間に数名程度。基本ヒマなのでトングやトレーを拭いたり従業員同士でおしゃべりして過ごしていました。
パン屋はアットホーム
パン屋のバイトはアットホームでした。お店の雰囲気もそうでしたが、店長も従業員も、常連のお客様もみんな温かく、心地の良いバイトで長く続けられました。
売れ残りがもらえた
パン屋でバイトをすると、前日の売れ残ったパンがもらえることがあります。毎回ではありませんが、前日が雨でたくさん売れ残った場合なんかに、「コレ、持ち帰って食べな」と4~6個入りのパンが入った袋を店長にもらいました。
パンが好きな高校生には絶対におすすめします。
大学生のときに楽だったバイト
次に、筆者が大学生のときにやって楽だったと思えたバイトをランキング形式で3つご紹介します。
大学生のときに楽だったバイト
1位:コンビニ
大学生の時に一番楽だったと実感したのがコンビニのバイト。コンビニにもいろいろありますが、筆者が働いていたのはファミリーマート。居心地が良過ぎて大学生活の4年間、ずっとバイトしていました。
コンビニってどんなバイト?
コンビニのバイトは、接客から品出し、清掃、揚げ物の調理やコーヒーマシーンの準備などなど、とにかく幅広い業務をこなします。
覚える仕事内容はかなり幅広いものの、一度覚えてしまえばあとは楽。幅広い業務をこなすことで、店舗運営とは何か?が少し学べた気がします。これは社会人になっても活かせています。
ゆるく働けるから楽
コンビニバイトは接客態度や服装・髪形に厳しくありません。ファミレスのように丁寧で正しい言葉遣いを使う必要もありませんでしたし、髪形や髪色に関して指摘されることもありませんでした。
お客様も、コンビニに質の高い接客を期待してませんし、要求もしてきません。少しくらい適当に接客しても怒られることはありませんでした。
ゆるーく働けたので、精神的にかなり楽でした。
廃棄も持ち帰れた
コンビニは毎日大量の廃棄が出ます。信じられないほどの量の食べ物をドッサリ捨てています。
この廃棄、もったいないので店舗によっては持ち帰りOKとしていることも。実際、筆者の働いていたコンビニは、お弁当やパンの廃棄を持ち帰れました。揚げ物(ファミチキとか)やおでんの廃棄もたまに出るので、休憩中に食べられました。
食費がかなり浮くし、料理しなくて済んだので、1人暮らしをしていた大学生の筆者はかなり助かりました。
2位:ポスティング
ポスティングのバイトも、いろんな意味で楽でした。覚える仕事量も極端に少なく、接客もなし。精神的にも体力的にも楽なバイトです。
ポスティングってどんなバイト?
ポスティングとは、一般住宅のポストにチラシを投函するバイトです。チラシは不動産情報などさまざま。
ポスティングをする住宅エリアはバイト先から指定されているため、決められた家のポストにチラシを配るだけのバイトです。
好きな時間に働けるから楽
ポスティングバイトの良いところは、好きな時間に、好きな服装で、好きなように働けるところです。
2~3日働くと投函する住宅のルートが覚えられるので、あとは散歩の要領でポスティングをします。服装は動きやすい恰好でOK。接客はありません。
正直、あんまり稼げませんでしたが、何の縛りもなく好きなように働け、周囲の監視も干渉もほとんどなく楽でした。
筆者はコンビニバイトと掛け持ちをしながら、暇なときにコツコツ稼いでいました。
3位:IT企業のオフィスワーク
大学3年になって将来のことも考え、これから成長するであろうIT企業に着目して、渋谷のIT企業のオフィスでバイトをしました。これがかなり「おいしい」バイトで、思ったほどスキルアップにはなりませんでしたが楽で稼げました。
IT企業のオフィスワークってどんなバイト?
ITと言っても多種多様な業種があります。社内にもいろんな部署があり、いろんな仕事内容があります。ですので一概に「IT企業のバイトはこうだよ」とは言い切れません。
ちなみに筆者は動画配信サイト(イメージとしてはニコニコ動画など)のバイトで、運営の手伝いをしていました。サイトが問題なく稼働しているか?変な動画がアップされていないか?などの監視をしました。実際は、1日のほとんどをネットサーフィンで終えましたが。
オフィスワークは基本的に快適で楽
大学卒業後も、IT企業以外のオフィスのバイトをいくつか経験しましたが、どれも楽でした。
エアコンのきいた快適なオフィスで働け、仕事中は基本座れます。今どきのオフィスだったらどこもウォーターサーバーくらいは完備しているので設備も充実。
景気の良い企業だったら、福利厚生でスポーツジムを無料で使えるなどもあります。ウチは毎日のお昼のお弁当(700円相当)が無料でした。
大学生をアルバイトとして雇ってくれる企業はそこまで多くはないかもしれませんが、求人を見つけたらぜひチャレンジしてみてください。
【要注意】こんなバイトは楽じゃない!
ここまで楽なバイトをご紹介しましたが、これまでのバイト経験の中には、「きついなぁ。全然楽じゃないじゃん!」と思ったバイトもあります。
その特徴としては
- 精神的な負担が多い
- 体力的にきつい
- 働くメリットが感じられない
が挙げられます。
こんなバイト先は、いくら時給が高くても耐えられません。
精神的な負担が多い
接客中心のバイトは精神的に疲れます。
コンビニ程度の接客では慣れれば疲れませんが、特に質の高い接客を求められるようなバイトは心がすり減ります。スキルアップとしてはおすすめできますが、決して楽ではありません。
接客が苦手なら、裏方で働くことをおすすめします。
体力的にきつい
バイトによっては、ハードな仕事を任されたり、忙しすぎて体力的な負担が多い、なんて悩まされることがあります。体力的にきついと体が持ちません。学生であれば、「疲れて体がダルイ」となると勉強や部活に影響を与える恐れも。
学校やプライベートに影響を及ぼさないよう、体力的な負担が多いバイトは避けた方が良いかもしれません。
働くメリットが感じられない
多少はきついことがあっても、「働いていて良かったぁ」と思える瞬間があります。
たとえばパン屋のバイトやコンビニのバイトなら、廃棄が持ち帰れたとき。スーパーのバイトなら社割でお店の商品を安く買えたとき。オフィスワークならほぼ座って仕事ができたとき。
でも中には、働いていて何の特典もないバイトもあります。こればっかりは働いてみないと分からないケースもありますが、なるべく、メリットの多そうなバイト先を選びましょう。
楽なバイト探しのコツは?
長年バイト生活を続けて思った楽なバイト探しのコツは、
- 実際にバイトしている友人に評判を聞く
- 応募前にお店に数回、偵察に行ってみる
の2つだと思います。
実際にバイトしている友人に評判を聞く
働いてみたいお店に友人や知人がいるなら、実際の評判を聞いてみるのが一番です。
なぜなら、同じ店名のお店でも、そのお店の店長や従業員、立地、客層によってお店の雰囲気がガラッと変わるからです。
たとえばコンビニバイト。「繁華街の店舗」と「郊外の店舗」ではまったく雰囲気が異なります。繁華街の方が忙しく、客の質も悪いです。
だからこそ、ネットの評判を真に受けるのではなく、実際にそのお店で働いている人のリアルな情報を聞いてみましょう。
応募前にお店に数回、偵察に行ってみる
もし、働いてみたいお店に友人や知人がいないのなら、そのお店に偵察に行きましょう。
数回行ってみると、自宅からのアクセス(通勤時間や方法)、客層、従業員の動き方や仕事内容がなんとなくつかめてきます。それで、自分なら働けそうか判断しましょう。
ちなみに、偵察は自分がシフトに入れそうな時間帯に行きます。時間帯によって客層や従業員が全然違うからです。
まとめ
さいごに、楽なバイトをもう一度まとめます。
高校生のころに楽だと思ったバイトは次の通り。
大学生のころに楽だと思ったバイトは次の通り。
バイトは職種だけではなく、そのお店の立地や従業員、客層によってガラッと変わります。ですので、ご紹介したバイトが必ずしも楽だとは言い切れません。
大切なのは、働いてみたいお店でバイトをしている友人に実際の評判を聞いたり、お店の様子を自分で下調べすることです。
さいごにもう1つアドバイス。働いてみないと分からない面もありますが、そこを気にしていたらずっと動けません。バイト探しは大変ですし、面倒です。でも、働くって意外と楽しいので、積極的にバイトに応募してくださいね。良いバイトが見つかりますように!