正社員や契約社員でよく聞く「有給休暇」。休んでいても、その日は給料がもらえる制度です。では、この有給休暇はアルバイトでももらえるのでしょうか?この疑問を解決するために、
について解説します。
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15分?30分?バイトの時給計算は何分単位が正解なのか
原則として時給は1分単位で計算して、アルバイトに支払わなければなりません。
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「有給休暇」とは?
有給休暇は、正式には「年次有給休暇(ねんじ ゆうきゅう きゅうか)」と言います。有給休暇は休んでいても給料が支払われる制度です。
年次有給休暇とは、労働者の休暇日のうち、使用者から賃金が支払われる有給の休暇日のことである。「年次」とある通り、1年ごとに毎年一定の日数が与えられる。
有給休暇取得の目的や休暇中の過ごし方は自由です。もちろん、有給を使って遊びに行っても何ら問題ありません。
体調が悪くて休みたいときに有給休暇を使ったり、あらかじめ有給休暇を申請して旅行する、などの使い方があります。
バイトでも有給休暇はある?
有給休暇は正社員や契約社員だけではなく、アルバイトでも一定の条件を満たせば対象になります。
有給休暇をもらえる条件
有給休暇をもらえる条件は、同じバイト先で以下の条件を満たしていること。
- 6カ月間以上働いている
- 8割以上出勤している
働き始めたばかりの人や、出勤日なのに風邪などを理由に休んでばかりいると有給休暇の対象になりません。
有給休暇の日数
有給休暇の日数は、出勤日数によって異なります。たくさん働いている人は有給休暇の日数が増えますが、あまり働いていない人は少なくなります。上限は年間20日です。
以下が、勤務日数に応じた有給休暇日数です。
週間所定労働日数 | 1年間の所定労働日数 | 6カ月 | 1年6カ月 | 2年6カ月 | 3年6カ月 | 4年6カ月 | 5年6カ月 | 6年6カ月 |
4日 | 169~216日 | 7日 | 8日 | 9日 | 10日 | 12日 | 13日 | 15日 |
3日 | 121~168日 | 5日 | 6日 | 6日 | 8日 | 9日 | 10日 | 11日 |
2日 | 73~120日 | 3日 | 4日 | 4日 | 5日 | 6日 | 6日 | 7日 |
1日 | 48~72日 | 1日 | 2日 | 2日 | 2日 | 3日 | 3日 | 3日 |
たとえば、週2日、6時間のバイトを1年間していたら、年3日の有給休暇が取れます。
上記の有給休暇は法律で定められた最低日数なので、会社の規定で有給休暇がもっと多くなる可能性もあります。
有給休暇の申請方法
有給休暇は、いつでも好きなときに必ず取れるものではありません。
忙しい時期や人手が足りないときなど、お店側が有給休暇を取ってほしくない日もあります。この場合、お店側は有給休暇を拒否できます。
ですので、忙しくない時期を見計らって、店長やシフトを管理している人に、事前に「この日は有給休暇をとりたい」と申請しましょう。
お店によっては有給休暇をずっと拒否することがあります。拒み続けることは法律違反となるので、きちんと対応してもらうようにお願いしましょう。
まとめ
- 有給休暇は休んでいても給料が支払われる制度
- アルバイトでも一定の条件を満たせば有給をもらえる
- 有給をもらえる条件は6カ月間以上勤務、8割以上出勤していること
- 有給日数は勤務日数や年数に応じて変化する
アルバイトでも有給休暇はあります。
基本的な条件は「6カ月間以上働いている」「8割以上出勤している」の2つ。あとは、勤務日数や年数によって変動します。
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