接客業などのアルバイトで休憩時間にお店が混んでくると「ちょっとレジを手伝って」と駆り出されることがあります。
休憩室に電話があるバイト先だと、「電話がかかってきたら出てね」なんてお願いされることもあります。
休憩中に働かされると十分に休めませんし、給料が発生しないケースも多いので、ちょっと不満に思いますよね。
では、バイトの休憩時間に電話番やレジの手伝いをさせるのは、法律的に問題がないのか?解説します。
-
バイト先に携帯ゲーム機🎮を持ち込み、休憩時間にゲームをしても良いか?
労働基準法にある通り、休憩時間中に何をしようと労働者の自由です。当然、携帯ゲーム機で遊んでも問題ありません。
続きを見る
休憩時間に働く必要はない
休憩時間の過ごし方については、労働基準法に「休憩時間に労働する必要はない」と定められています。
以下は、厚生労働省の休憩に関する説明です。
休憩時間は労働者が権利として労働から離れることが保障されていなければなりません。従って、待機時間等のいわゆる手待時間は休憩に含まれません。
(中略)
従って、昼当番で昼休みが費やされてしまった場合、会社は別途休憩を与えなければなりません。
基本的には休憩室で休ませておいて、お店が混んできたときだけ手伝って、と頼むのは法律違反です。同様に、休憩中にお客様からの電話対応をするようにお願いすることもNG。
こういった休ませ方は、「休憩」ではなく「待機」です。
よって、休憩中に仕事をお願いされても、断ることができます。
休憩時間に働いたらどうなる?
休憩中に働いた場合は、休憩時間をすべて労働時間とみなし、給料を請求できます。
たとえば、45分の休憩時間があり、そのうち5分だけお店のレジを手伝ったとします。この場合、45分の休憩時間をすべて労働時間とみなし、時給が発生します。
休憩時間に少しでも働かせたら、完全に仕事から解放されていないこととなります。つまり、「休憩時間」ではなく「労働時間」と見なすことができるのです。
もし休憩中に手伝わされたら、給料を支払うように店長に話してみましょう。
休憩中に働かないためには?
とは言え、休憩中に「ちょっと手伝って」とお願いされて「イヤです」と断れる人もなかなかいないでしょう。断るとバイト先と気まずくなって、働きにくくなってしまいますよね。
こういった場合は、休憩時間に外出するのがおすすめです。外に出てしまえば、手伝ってと言われる心配がありませんからね。
まとめ
労働基準法により、アルバイトが休憩時間に働く必要はないと定められています。
お店側はアルバイトが休憩しているときに、仕事から完全に解放される休憩時間を確保する義務があるのです。
休憩中に電話番をさせられたり、レジを手伝わされた場合、「休憩時間」ではなく「労働時間」となり、給料を請求できます。
-
バイトの休憩時間に外出するのはあり?なし?
アルバイトの休憩中に、お店の外に出て買い物をしに行ったり、一度自宅に戻ったりするのは問題ないのでしょうか?労働基準法を踏まえて解説します。
続きを見る